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Fellatio Destination
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ロアルド・ダール「あなたに似た人」
おもしろい人間が二面性を持つように、おもしろい作家と言うのも二面性を持つものだ。
というのは誰が言ったかはしらないが、そう誰かから聞いたことがある。
そうかな?と疑問に思ったならば、ここはひとつあなたがおもしろいと思う人を思い浮かべてみるといいかもしれない。
きっとその人はよくわからない所があるひとなのではないだろうか。

ダールは児童文学とダークでアダルトな奇妙な短編集を得意とする作家でありんす。
意外にもというか、当然というか僕の中では児童文学、この際は寓話とダークでアダルトというのは密接などという言葉では足りないくらい、むしろ同義でいいんじゃないという面をもちあわせたジャンルだとおもっちょります。
グリムであったりイソップであったりと寓意に満ち満ちた作品というのは大人が楽しめるものでありますし。
かの有名な赤ずきんももとの口承ではえらいエロいはグロいはで大変だったと、更には童話を下敷きにした現代の物語、作品もやはりどこか物憂げで暗く、寂しいものが多いと思います。
ですがやはり一般的に子供が楽しめるものと大人が嗜むものは分けるべきではあるので、そこは設定をちょちょいと変えて料理するのが世の習わし。
なので表面上はやはり背反するジャンルを描く作家がそこかしこに存在するというわけだったりするんだろうなと思う次第です。
そしてダールもそれに漏れない作家であって、しかもチャーリーとチョコレート工場の原作者だったりします。
二三年前にはファンタスティックMrFOXという名前のアニメがやっていましたがこれもダールの児童文学が原作だったりします。
意外と知らず知らずにダールに触れているのです。
驚き。
そしてそのダールの珠玉の短編集が「あなたに似た人」
そもそもこの表題はNHKの大人気番組「お母さんといっしょ」の中のショートアニメ「こんなこいるかな」の大人版であることを多少なりとも意識せざるを得ませんが、しかしこれはまったく「こんなこいるかな」的なものではなく、こんな人は絶対にいてほしくないし、いるにはいるだろうけどお近づきにはなりたくないというのが正直な所だと思います。
そもそもこの短編集ハヤカワから出てる時点でおもしろくない筈がないと思うんです。

妙ちきりんな出版社ビイキなわけですがハヤカワが一番好きです。
何故ならペーパーバックがかっこいいから。
でもペンギンブックスのデザインが一番良い。

さて、そんなダールの短編集あなたに似た人収録でもっとも有名であり、かつ出来の良い一編
南から来た男がやはりせちがれも一番すきでございます。
カイジのあの名勝負もきっとこの作品にインスパイアされたのだろうと勝手にそう思ってます。
実際にあんな奇怪な老人に、あんな賭けを持ちかけれてもせちがれはのったりはしませんが
それでも一瞬考えてしまう程の報酬で、なにかの嘘か冗談かと、笑って許してくれるのではないかと、
そんな思いも一瞬で吹き飛ぶようなオチ。
やー見事の一言。そこまで想起させられたらほんとまいっちゃう。
文字だけで現された奇怪な人物の奇特な行動は想像力を否が応でも掻き立てられて不気味さ倍増。
視覚的、聴覚的に頼らずにここまで演出できるのはなかなかお目にかかれないと、そう思います。
日本人でもかの有名なロリコン宮崎駿もダールのファンであるらしいので、未読の方は是非是非一読あればよろしかろ。
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